本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

2019年の読書まとめ

2019年の読書は41冊、月平均3.4冊でした…もう少し読書量を増やしたいなあ。
さて、2019年に読んだ本で印象に残ったものを「小説」と「小説以外」で何冊か選んでみました。

《 小説 》(順不同)

有頂天家族」を始め、森見ワールドとも呼べる作品群でいつも楽しませてくれます。
本作品もその一つといえばそうなのですが、一風変わっているけれども「純粋な少年」の成長物語でもあり、読後感が爽快でした。
アニメ映画化され広く公開されましたが、映画はまだ観ていません…あの読後感を壊したくなくて、ちょっと見れそうにありません。。

これまで読んできた「怒り」「悪人」といった作品とは雰囲気がガラリと変わり、ごく普通の大学生の日常を淡々と描いた作品。
物語のラストにおける描写が素晴らしく、少しホロリとさせてくれます…これもまた、読後感がとても良い作品でした。

横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)

戦中真っ只中に書かれた作品として読むと、ユーモアにあふれ伸びやかな作風に、戦中という時代でもこのような作品が発表され、読まれていたのだと感心しきりです。戦前から戦中を真っ直ぐに生き抜いた”おばあさん”の(いまでいう)終活の物語です。この後に読んだ「ツリーハウス(角田光代)」も共通点を感じ、両作品ともに印象深い作品となりました。

おばあさん (朝日文庫)

おばあさん (朝日文庫)

ツリーハウス (文春文庫)

ツリーハウス (文春文庫)

《小説以外》(順不同)

編集者の熱い熱い脚注が素晴らしい…当然ですがさん喬師と喬太郎師の師弟愛というか繋がりは言うことなく素晴らしい。

なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)

なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか? (文芸書)

  • なめくじ艦隊 と 志ん生のいる風景

古今亭志ん生師とその子息、金原亭馬生師、古今亭志ん朝師の落語DNAの素晴らしさに感服しきりです。

なめくじ艦隊―志ん生半生記 (ちくま文庫)

なめくじ艦隊―志ん生半生記 (ちくま文庫)

志ん生のいる風景 (河出文庫)

志ん生のいる風景 (河出文庫)