2019年の読書は41冊、月平均3.4冊でした…もう少し読書量を増やしたいなあ。
さて、2019年に読んだ本で印象に残ったものを「小説」と「小説以外」で何冊か選んでみました。
《 小説 》(順不同)
- ペンギン・ハイウエイ 森見登美彦
「有頂天家族」を始め、森見ワールドとも呼べる作品群でいつも楽しませてくれます。
本作品もその一つといえばそうなのですが、一風変わっているけれども「純粋な少年」の成長物語でもあり、読後感が爽快でした。
アニメ映画化され広く公開されましたが、映画はまだ観ていません…あの読後感を壊したくなくて、ちょっと見れそうにありません。。
- 作者:森見 登美彦
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: 文庫
これまで読んできた「怒り」「悪人」といった作品とは雰囲気がガラリと変わり、ごく普通の大学生の日常を淡々と描いた作品。
物語のラストにおける描写が素晴らしく、少しホロリとさせてくれます…これもまた、読後感がとても良い作品でした。
- おばあさん 獅子文六
戦中真っ只中に書かれた作品として読むと、ユーモアにあふれ伸びやかな作風に、戦中という時代でもこのような作品が発表され、読まれていたのだと感心しきりです。戦前から戦中を真っ直ぐに生き抜いた”おばあさん”の(いまでいう)終活の物語です。この後に読んだ「ツリーハウス(角田光代)」も共通点を感じ、両作品ともに印象深い作品となりました。
《小説以外》(順不同)
編集者の熱い熱い脚注が素晴らしい…当然ですがさん喬師と喬太郎師の師弟愛というか繋がりは言うことなく素晴らしい。
- なめくじ艦隊 と 志ん生のいる風景