本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

暗幕のゲルニカ 原田マハ

作者の「楽園のカンヴァス」を読み“美術ミステリ”の面白さにすっかり感心して次作を読みたいと思いつつ…時が流れて一年半も経っておりました😁

「9.11」に題材を求めた本作は、ピカソの名作「ゲルニカ」誕生とその後の逸話と並行して物語が進行していきます。
私の知識が少ないことに大いに起因しているとは思うのですが…主人公をはじめとする架空の人々が実在の人物のように思われてきます。
どこまでが創作でどこからが史実なのか…ちょっと派手すぎるのではと思われる物語のラストを除いては😅様々な人物たちが「ゲルニカ」に込めたであろう反戦の思いとともに、物語がリアルに迫ってきます。

この物語の命ともいえる「ゲルニカ」はピカソの祖国スペインのソフィア王妃美術館に所蔵されているそうですね。
また、作中でも重要な位置を占めている同図柄のタペストリーは、国連の安全保障理事会会議場前に展示されているそうですが、ネットで調べますとそのタペストリーは3つ作られ、うち一つが日本(群馬県立近代美術館)にも展示されているようです。
美術素人となれども、一回観てみたいなあなどと思います。

暗幕のゲルニカ (新潮文庫)

暗幕のゲルニカ (新潮文庫)

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