第3部読了しました…長かったなあ。
村上春樹氏の作品は複数読みましたが、本作は正直、“面白かった“の先に“長かった“の感想が…。
救いは一応、物語が結末を迎えてくれたこと…途中、際限なく広がっていくかのような展開に、本当にこの作品は物語として終わりがあるんだろうかと思ったもので…。
物語には関係ないのですが、話中に「パソコン通信」のようなものが出てきますね。出版当時(1990年代前半)としては最先端の通信手段だったのでしょうが(もちろん私自身は当時はその存在すら知りませんでして…)時間の経過で今となっては「昔はこんな感じだったんだ」という捉え方になります。
そこで思い出したのが、同じく村上氏の「ノルウェイの森」、(完全なうる覚えですが)”ミドリ”という登場人物が「電話に出なきゃいけないので一日中家で待っていた」というようなセリフの出てくるシーンです。そうそう、どうしても出たい電話は外出も我慢して待っていたものでした。携帯電話・スマホは当たり前…LINEなどで常に連絡を取り合える今との違いをしみじみ感じます…。
さて、次は何を読もうかなあ。
- 作者:春樹, 村上
- 発売日: 1997/09/30
- メディア: 文庫