本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

カラヴィンカ 遠田潤子

遠田潤子さんの初読みです…どこかで書評か感想を読み、とても面白そうだったので手にしました。
サンスクリット語で“カラヴィンカ”、仏教用語では“迦陵頻伽”…上半身が人で下半身が鳥という想像上の生物をいい、美声の持ち主の喩えにも使われるようです。
本作では、その美声で人を魅了する歌手である主人公、実菓子を指しており、その実菓子が関わる過去の事件、事故の謎解きを中心に物語が進みます。
文章はとても読み易くテンポも良いので、終いまであっという間に読んだ、、という感じ。
物語の結末に差し掛かると、どんでん返しに次ぐどんでん返し…衝撃のラスト!と“帯“のお決まりのような表現が当てはまるような展開でした。
面白かったし、読み易いし、申し分無いのですが難しいですね、、この作家さん「らしさ」みたいなものがもう少し際立っていれば次作も!と意気込むのですが…とは言え一作品で決めつけてしまうのも失礼かもしれません…また、機会があれば読もうかなあ。。

カラヴィンカ (角川文庫)

カラヴィンカ (角川文庫)