本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

君が夏を走らせる 瀬尾まいこ

“寄せ集め”の中学生による駅伝チームがやがて一つにまとまっていく過程を描いた「あと少し、もう少し」はとても印象深い作品でした。
本作は「あと少し、もう少し」で活躍したひとり、太田くんが主人公…。
久しぶりに小説で出会うことになった太田くんは、かつての不良少年から“出来過ぎる”くらい素敵な少年になっていました。
瀬尾まいこさんの小説の特長なのでしょうか…登場する人たちは皆、善良な人たちで、物語に悲劇的な展開はありません…16歳の少年が直向きに奮闘する“子育て”と彼の成長が描かれる心暖まる小説でした。読み進めるうちに、彼の親になったかのような…涙が溢れてきます…日常生活で荒んだ?心に、たまにはこういう小説は必要かもしれませんね☺️
「あと少し、もう少し」でも登場した中学校の陸上部顧問、上原先生は本作にも登場して、しっかり太田くんを導く、いい役回りを演じてくれています。

君が夏を走らせる (新潮文庫)

君が夏を走らせる (新潮文庫)

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