本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

2021年の読書まとめ

年明け、すでに十日が過ぎたというところで、やっとの更新になりました。
年初は前年の読書まとめからスタートです。

2021年は34冊…振り返ると2020年が36冊、2019年が41冊でした。
年初「今年こそは月4−5冊のペースで!」と目標を立てるのに全く逆の結果に…。
元々が電車通勤時が読書時間の大宗を占めるので、在宅勤務の増加が逆に読書時間を削ってしまったようです。
今年は「家で本を読む」時間を作らないと…と思った次第でした。

昨年の読書から、印象に残る3作品を挙げます。

大好きな落語の話で、志ん生師も大活躍!
そして何より戯曲が読みやすかったことに驚きでした。井上ひさし氏の筆力なのかな。

鬼平…や剣客商売の面白さは、改めて言うを俟たないことですが、ふと手にした本書の面白さは秀逸でした。“その男”が幕末から明治を生き抜く壮大なドラマに没頭した毎日を思い出します。

物語としては“芥川賞モノ“らしく、クライマックスも大感動もないのですが、その表現力の素晴らしさに感服しきり…。次作をぜひ、と思いました。

あと1作品どうしても…。

隠居の身を持て余していたお竹婆さん(なんと58歳、若い!)が、きっかけを得て、日本大使館に技師として働く若きフランス人男性アンドレ宅の住み込み女中として働くこととなる話。二人の暖かい交流が描かれ、心に沁み入ります。