本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

ヴェネツィア便り 北村 薫

村薫氏の小説を久しぶりに手に取りました…なんと3年半ぶりのようです。
前回読んだのが「いとま申して」の第二編、好きな作家さんに挙げながらご無沙汰してスミマセン…。
こちらのブログでは、なんと初の感想ということになりました。

北村薫さんの小説は内容の素晴らさもさることながら、小説の中の端々で触れられる「読書の巨人」としての博覧強記ぶりには驚くばかり…。毎回、こんな本読みになれたら…やっぱりなれないなあ、とため息が出ます(笑)。
本作は”時と人”をテーマとして編まれた短編集。
北村薫氏の”時と人”にまつわる小説としては”スキップ””ターン””リセット”の三部作が有名です…。
回の短編集に含まれるものではファンタジー要素の強い”岡本さん”にやや共通があるように思われますが、
そればかりではなく、「日常の謎」的な要素の”機知の戦い”が印象に残りました。
あと、表題作の”ヴェネツィア便り”は、まさに”時と人”に思いを馳せる作品で読後感が素晴らしいです。

今度は間をあけずに北村薫氏の作品を読まなくては…そう思いました!

こちらも素晴らしい作品…次は本作の第三篇を読む予定です。