本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

AX 伊坂幸太郎

グラスホッパー「マリアビートル」などの流れを汲んだ作品で、本作は、ある殺し屋“兜“が主人公。
極度の恐妻家である“兜“が稼業からの引退を考えることから物語は進んでいきます。
独特の緊張感を孕んだ描写と展開は素晴らしく、“兜”の引退は成るのか興味が惹かれつつ読み進めることになります。
その結末は…ああ、この終わり方なのかと納得させられて…物語が扱っている題材にも関わらず、どこか暖かい気持ちにさせてもらった…そんな気がします。
読後の味わいは、伊坂氏の作品「チルドレン」をふと思い出させました(再読してみたくなりました)。