2023年の1冊目は綿矢りささんの「勝手にふるえてろ」です。
「蹴りたい背中」を初読みしたのが、2021年の年末でしたから1年ぶりの綿矢さんの作品ということになります。
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繊細で鋭敏な語感を持っておられる作者の文章は、読んでいると心地よいです。
物語の主人公は作者と同世代の女性で、一般企業の昔でいう「事務職」…表面的には地味な人物ですが、「これは」ということにはエキセントリックなまでの行動力を発揮します。その主人公をめぐる物語の展開はというと…さらさらと流れていくかのように…これが作者の持ち味なのかなと思います。
ただ、また読みたいなあと思わせてる魅力があり…次の作品はどれにしようか…。