本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

家康、江戸を建てる 門井慶喜

しばらく積読していた本書ですが、今年の大河ドラマの主人公が家康だということで手に取ることに…。著者の門井慶喜さんの作品も初読みになります。
利根川の流路を変える大工事、あるいは貨幣の鋳造など、“江戸”を日本の中心地として作り上げる(建てる)物語が、連作短編のような形で五話含まれています。
知っていたつもりなのに未知のことが多く話中に登場し、“知る愉しみ“を味わいながら読むことができました。
江戸城の石垣の建築に関わる話では、聞き慣れた地名が随所に出てくるので、本書片手に皇居(江戸城跡)に行ってみたい!と思わせてくれます。
各話の主人公が淡々と描かれているようで、もう少し感情移入できれば、より良かったかなと思いますが、学べる小説として読むと本当に素敵な作品だと思いました。
天気の良い日にでも、皇居とその近辺の旧跡を巡ってみたいです!