本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

【再々開】2025年3月〜10月の読書 その三

2025年3月〜10月の読書と少しだけの“感想”その三です。

❶ 冷血(高村薫)
高村薫氏の合田雄一郎シリーズの一作。内容の深さに惹かれて手に取るのですが毎回の感想…少し長いです。本作は被害者の住む街や子供たちが通う学校があまりに身近で妙なリアリティ(痛み)を感じながらの読書となりました…。

❷ 写楽 閉じた国の幻(島田荘司)
高校生の頃だったでしょうか…芸術家 池田満寿夫さんが写楽の謎に迫ったNHKの番組を見た記憶がずっと残っており…本作品は長年の疑問に一つの解答を提示してくれたようで、読後の満足度は読み始めの期待以上でした。とはいえ、島田荘司氏ご本人がおっしゃる通り、物語としてはやや尻切れの部分があります。ただしそれを補うだけの説得力がある作品だと思います。

❸ 十角館の殺人(綾辻行人)
本格的な推理小説を久しぶりに堪能。個人的な問題なのですが、舞台は仕事で住んだことのある地ゆえ…登場人物がどうしてもその土地に住んでいるような人と結びつかず…割り切る気持ちを保つのが大変でした(汗)。

❹ 凍りの鯨(辻村深月)
辻村深月氏の小説は好きで本作も楽しく読みましたが、一つだけ…地方の進学校に通う主人公は確りと自分を保ち内省的…なのに頻繁に若い社会人とのコンパに参加している…なかなか人物像が頭に結ばれず苦労しました…私が単に歳とっただけでしょうね(笑)。

❺ コンビニ人間(村田沙耶香)
読んだ方が口々に「面白い」とおっしゃる本作をやっと手にしました。
読んでなるほど本当に「面白い」…掛け値なしです。村田沙耶香氏の作品をもう少し読んでみたいと思いました。

❻ BUTTER(柚木麻子)

海外(英国)で売れ話題にもなっているとの記事を読み、私も、ということで読んでみました。
事前の知識なく読み始めたため、話題にもなったある連続殺人事件を下敷きにしたものであることを知り、少々驚きました。物語は事実を超え、主人公が遂に自立を果たす結末に読後感は心地よさもありました。