本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

さん喬師匠の至芸に思わず落涙! 鈴本演芸場 6月下席 昼の部

ご無沙汰しております…本当に久しぶりの投稿になってしまいました。
本を読み、たまに落語を聴き、ときどき奮発して旨いものに舌鼓…という生活は変わらずなのですが、それらの愉しみを支えてくれる仕事や所用に割く時間が多くなってしまい…という言い訳はほどほどに…投稿の頻度を上げていきたいなと思っております。

驚いたことに振り返ると今年初めての寄席・落語会…前回は去年の11月でした。
gomahsango.hatenablog.com
今回も同じ鈴本演芸場…主任のさん喬師の噺を聴きたい、ということあります。

お休みをいただけたので平日(しかも雨!)の昼席…
ガラガラかなーと開場直後に木戸をくぐりましたが結構な入りでした。お仲入りの後は半分近く入ったのではないでしょうか。
木久彦師がマクラで紹介されていましたが、師が落語監修をされた「あかね噺」というアニメが人気なのだそうですね。その影響もあって若いお客様が…今日は見当たらないようで(木久彦師)…ということはさておき予想以上に会場も(落ち着いた)盛り上がりを見せていました!
akane-banashi.com
本日の演目はこちら…

  • 柳家小すも 小町(道灌)
  • 柳家小次郎 鈴ヶ森
  • 古今亭文菊 長短
  • 林家錦平  看板のピン
  • 柳家〆治  松竹梅
  • 林家木久彦 親子酒
  • 入船亭扇遊 たらちね
  • 柳家小ゑん ほっとけない娘
  • 隅田川馬石 元犬
  • 柳家さん喬 妾馬

根多帳の公開が見つからず、私調べでご容赦ください。

久しぶりの寄席と落語で、噺家さん、芸人さんの芸をたっぷり堪能することができました。
印象に残るのは…

  • 文菊師の“長短“:文菊師はどの噺を聴いても面白い!早めの出番で噺は短めに…もっと聴きたかったなあ。
  • 小ゑん師の“ほっとけない娘”:小ゑん師の噺に登場する人物は「オタク気質」の人が多く登場します。あと若い女性は一昔前の「喋り方」をされます…語尾が伸びて上がります。そんなこんなで今回も笑いが止まりませんでした!
  • さん喬師の“妾馬”:落語(演目)の多くは展開や筋立てにおいて支離滅裂なことが多々ありますが噺家さんの技量でいつの間にか世界に入ってしまいます。“妾馬”もそうで八五郎、側用人、殿様の頓珍漢なやり取りに大笑い…打って変わって…ふと殿様の横にいる妹(お鶴)に気がついた八五郎の「よかったな…兄ちゃん嬉しいよ。殿様、末長く可愛がっておくんなさい」…優しさが滲みでる語り口に思わず落涙です。

年の瀬やお祝い事にかけられる印象がある“妾馬”を聴けたことはありがたいことでした。

また寄席にいきたい!そう思わずにはいられません。

2025年の読書まとめ

あけましておめでとうございます。

昨年に引き続き年初の投稿となってしまいました…
gomahsango.hatenablog.com
2025年の読書を振り返りたいと思います。
2025年の読書は34冊でした…果たして本のブログ記事を書いていてこれだけ?と思わないでもないですが…無理するのもよろしくないと勝手に理屈をつけて、今年もマイペース?で読んでいきたいと思います。そうはいうものの、もう少し沢山読まなくては…積読本が本当に積んだまま終わってしまいそうです…

話を戻しまして2025年の読書の中でいちばん印象に残った作品をご紹介します。
「永遠と横道世之介(吉田 修一)」であります。本作の魅力は横道世之介という人物像そのもの…本作に触れた方は誰しもがその人物像に共鳴してしまうのでは、と思わずにはいられません。
詳しい感想がこちらへ…
gomahsango.hatenablog.com

他にも数奇な一生に感銘を受けた堀部安兵衛(池波 正太郎)」、再読で魅力に気付かされた「昨夜のカレー、明日のパン(木皿 泉)」などなど、素晴らしい本ばかりでした。
今年も一冊でも多く読みたいと思います!

…ご参考まで2025年の34冊(上下巻はそれぞれ一冊として数えています)

  • 傑作はまだ(瀬尾 まいこ)
  • 永遠と横道世之介 上・下(吉田 修一)
  • 趣味は読書(斎藤 美奈子)
  • 夜の谷を行く(桐野 夏生)
  • 凍りのくじら(辻村 深月)
  • 十角館の殺人綾辻 行人)
  • 写楽 閉じた国の幻 上・下(島田 荘司)
  • 冷血 上・下(髙村 薫)
  • コンビニ人間(村田 沙耶香)
  • BUTTER(柚木 麻子)
  • 錆びる心(桐野 夏生)
  • 月まで三キロ(伊与原 新)
  • 空中庭園(角田 光代)
  • 天国旅行 (三浦 しをん)
  • 愛なき世界 上・下(三浦 しをん)
  • エレジーは流れない(三浦 しをん)
  • あばれ狼 (池波 正太郎)
  • 新装版 鬼平犯科帳 (17) (池波 正太郎)
  • 鬼平犯科帳 (16)(池波 正太郎)
  • 鬼平犯科帳 (15)(池波 正太郎)
  • 剣客商売 十五 二十番斬り(池波 正太郎)
  • 剣客商売 十四 暗殺者(池波 正太郎)
  • 剣客商売 十三 波紋(池波 正太郎)
  • 昨夜のカレー、明日のパン(木皿 泉)
  • 堀部安兵衛 上・下(池波 正太郎)
  • さざなみのよる(木皿泉
  • しあわせのねだん(角田 光代)
  • 紙の月(角田 光代)
  • さがしもの(角田 光代)

谷中の町中華で楽しむ『チャーハン、もやしそば、餃子』!

チャーハン、もやしそば、餃子(一寸亭/谷中)
町中華の有名店 谷中の「一寸亭」へ久しぶりに伺ってきました。
のれんの白地に一寸亭の文字が清々しいです。

前回お邪魔したのが何と5年前。月並みですが時が経つのは早いものです。
gomahsango.hatenablog.com
今回までにお店の運営が変わり、メニューは「チャーハン、もやしそば、餃子」の三品のみとなっていました。あと、ビールなどの飲み物と、おつまみのメンマの提供があるようです。
妻と一緒に伺いましたので迷わず“三品”を注文…それがこちら!

チャーハンはぱらぱらとしながらも、ややしっとり目。刻んだチャーシューの旨みと絶妙な塩加減で止まらない旨さです。

もやしそばは、これも餡のお味が素晴らしくまた麺が美味しかった…。

餃子は焼き上がりの姿だけで「旨そう!」と思わせます。皮の触感や餡の量も丁度良く、そのままでも美味しいですし、酢醤油を少しつけても美味。
大満足の三品でした!早いうちにもう一回と言わず、何度でも訪れたい名店です。

店名:一寸亭(ちょっとてい)
場所:台東区谷中3ー11ー7

上野の名店探訪:ぽん多本家の素晴らしい味わい

カツレツ(ぽん多本家/上野)

洋食の名店として有名な“ぽん多本家“へ行ってきました。
昔々、小さい子連れは不可ということで諦めた経験があり、また、高価なメニュー揃いということもあって、行きたいけど行きづらい、というようなお店でした。
いつかは…という思いはずっとあり…平日休みをもらえたことも後押しして“遂に、やっと”伺うことにしました。
1人で伺うため予約なく(2名から予約可)16時30分の開店に合わせての訪問です。
10分前で1番乗りではあったものの開店時には4組が行列になっていました。
念願叶っての初訪問、少しドキドキいたします。

2階のテーブル席に案内され着席…初心者らしくカツレツをいただくことにしました。
お通しが美味しいという記事を見た記憶がありビール小瓶もいただきました。

お通しはぬた(わけぎといか)…からしの効いた酢味噌がなんとも素晴らしい味でした。
これだけでビールがなくなりそう…グッと我慢してカツレツを待ちますと…来ました。

有名な「白いとんかつ」…ちょこんとじゃがいものフライが添えられています。
半分はそのまま、半分はウスターソースをかけていただきました。
絶妙な塩胡椒の下味がついていますので、そのままが絶品、ビールに合います。
ソースをかけるとさらに風味も増し、ご飯が進みます。

店員さんが優しくて「ご飯のお代わり1回大丈夫ですよ」ということでしたので、有り難くお代わりもいただきました(お米がとても美味しかったです)。また、赤だし、お漬物も絶品でした。
ぜひ(お金を貯めて(笑))また訪れたい、次はタンシチューにトライしたいと思います。
素晴らしいお店でした!

店名:ぽん多本家
住所:台東区上野3-23-3

落語の魅力満載!鈴本演芸場 11月下席 昼の部

休暇を取ることができましたので久しぶりに上野の鈴本演芸場昼の部へ行ってきました。
またとないタイミングに恵まれたもので、当日(11月27日)の主任は喬太郎!それ以外にも雲助師をはじめオールスター共演という座組みで「行かない手はない」というものです。

おそらく満席になると思われます…できれば良い席で聴きたいもの。
開場の1時間前に鈴本へ着いたところ既に10名程が列を作っておりました。
これならば大丈夫そうとホッと胸を撫で下ろした次第です。

行列の具合を見計らって30分繰り上げて開場してくれたので助かりました…いざ場内へ!私としては「程よい」場所になる3列目の真ん中に席を確保できました。

当日の演目(私調べですので間違っていたらごめんなさい)は、このとおり…

柳亭 すわ郎    平林(開口一番)
柳家 小ふね    都々逸親子
鏡味 仙志郎/仙成 太神楽曲芸
柳家 小次郎    戦艦やましろ(新作)
柳亭 市馬     芋俵
ロケット団     漫才
三遊亭 わん丈   がまの油(新作)
古今亭 菊之丞   短命
小梅        マジック
入船亭 扇遊    夢の酒
江戸家 猫八    動物ものまね
古今亭 文菊    豊竹屋節右衛門
五街道 雲助    辰巳の辻占
立花家 橘之助   浮世節
柳家 喬太郎    時そば

久しぶりの寄席を堪能…全て素晴らしい口演、芸で本当に愉しめました!
少しだけ感想を…
二つ目昇進の小次郎さんは、さん喬師のお弟子さん。元海上自衛官だったそうで、その体験を織り込んだのでしょうか…新作落語は聴きごたえありました。
市馬師菊之丞師は、さすがの話芸…
文菊師の“豊竹屋節右衛門“は最初から最後まで爆笑の連続…“岸柳島“のような演じ分けの芸で聴かせ笑わせるのとは一味違う師の意外な面を知ることができたような気がします。
雲助師は“辰巳の辻占”という初めて聴く演目…師がお掛けになる演目は大体“初聴き”なので、毎回楽しみです。
トリの喬太郎はマクラで立ち食いそば談義で爆笑を誘いつつ「このマクラで古典ですよ〜」と“時そば”でした(笑)
ホールの落語会も良いですが、やっぱり寄席も良い!


ネタを書き留めたメモがお目汚しですがご勘弁を…

【番外編】文楽を愉しむ

「あやつられ文楽鑑賞」に導かれ文楽の愉しみを知って…というものの“次“の鑑賞ができずにおりました。
gomahsango.hatenablog.com
ところが国立劇場の建替えに伴う一時閉館で私の生活圏にほど近い場所で文楽の公演が催される幸に恵まれ2回ほど鑑賞してきました。
落語の世界では「寝床」という演目を思い出します。長屋の大家さんが趣味の素人義太夫節を長屋の一同へ半ば無理やり聴かせるという…江戸時代のジャイアンリサイタルよろしく、大家さんと逃げたい長屋の一同のやり取りが面白く…生活に文楽が浸透していたことがわかるような気がします。
文楽を鑑賞すると、なるほど太夫さんの語る義太夫節を旦那衆が「自分も語りたい!」と思うことも理解できます…それほどに義太夫節は素晴らしく、これに美しい人形のお芝居が加わる文楽は、なんとも贅沢な芸能だと思います。

2025年2月22日、23日
妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)【通し狂言
文京シビックホール


2025年5月24日
義経千本桜(伏見稲荷の段、渡海屋・大物浦の段、道行初音旅)
シアター1010


【再々開】2025年3月〜10月の読書 その三

2025年3月〜10月の読書と少しだけの“感想”その三です。

❶ 冷血(高村薫
高村薫氏の合田雄一郎シリーズの一作。内容の深さに惹かれて手に取るのですが毎回の感想…少し長いです。本作は被害者の住む街や子供たちが通う学校があまりに身近で妙なリアリティ(痛み)を感じながらの読書となりました…。

写楽 閉じた国の幻(島田荘司
高校生の頃だったでしょうか…芸術家 池田満寿夫さんが写楽の謎に迫ったNHKの番組を見た記憶がずっと残っており…本作品は長年の疑問に一つの解答を提示してくれたようで、読後の満足度は読み始めの期待以上でした。とはいえ、島田荘司氏ご本人がおっしゃる通り、物語としてはやや尻切れの部分があります。ただしそれを補うだけの説得力がある作品だと思います。

十角館の殺人綾辻行人
本格的な推理小説を久しぶりに堪能。個人的な問題なのですが、舞台は仕事で住んだことのある地ゆえ…登場人物がどうしてもその土地に住んでいるような人と結びつかず…割り切る気持ちを保つのが大変でした(汗)。

❹ 凍りの鯨(辻村深月
辻村深月氏の小説は好きで本作も楽しく読みましたが、一つだけ…地方の進学校に通う主人公は確りと自分を保ち内省的…なのに頻繁に若い社会人とのコンパに参加している…なかなか人物像が頭に結ばれず苦労しました…私が単に歳とっただけでしょうね(笑)。

コンビニ人間村田沙耶香
読んだ方が口々に「面白い」とおっしゃる本作をやっと手にしました。
読んでなるほど本当に「面白い」…掛け値なしです。村田沙耶香氏の作品をもう少し読んでみたいと思いました。

❻ BUTTER(柚木麻子)

海外(英国)で売れ話題にもなっているとの記事を読み、私も、ということで読んでみました。
事前の知識なく読み始めたため、話題にもなったある連続殺人事件を下敷きにしたものであることを知り、少々驚きました。物語は事実を超え、主人公が遂に自立を果たす結末に読後感は心地よさもありました。