本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

青が散る 宮本輝

本を好んで読むようになったのがここ10年くらいでして、、 それまでは、というと恥ずかしいくらい読書とは縁遠かったものですから、 学生時代にきっと読んでいるだろう、というような本をほとんど読んでおりません。本書もそのような一冊で、人生折り返し…

2月、3月、4月の読書まとめ

この3ヵ月は本当に忙しくて本を読んでやっとのことで感想書いて…という感じでした。 今後は少し落ち着く…といいのですが…。 3ヵ月で11冊…冊数はそこそこ読んだんですね、、- 2月 gomahsango.hatenablog.com gomahsango.hatenablog.com gomahsango.haten…

強運の持ち主 瀬尾まいこ

瀬尾まいこさんの作品は四作目の読書になります。 登場人物は、皆“いい人“で安心して読めます。たまに読むと、肩凝りよろしく、頭の中が凝っていたことがよく分かります。読後はそれが少し柔らいで…。 人と関わることが嫌で、占い師になった女性が主人公です…

獅子 池波正太郎

短編“錯乱“を読み、その余韻のまま手に取った一冊です。 “錯乱”は堀平五郎の視点に比重が置かれた描かれ方ですが、“獅子”は信濃の獅子こと真田信之の視点を中心にその大往生までが描かれます。 同じテーマで二回も愉しませてくれる、池波正太郎氏の腕前を堪…

錯乱 池波正太郎

直木賞受賞作の“錯乱”を含む五編が収められた短編集です。 “錯乱”は後に“獅子”として長編化され真田信之を描いたもの。 “刺客”も同じく真田家の騒動を描いて魅力的でした。 池波正太郎氏の描く真田信之は、後の“真田太平記“においても同様ですが、魅力あふれ…

青春怪談 獅子文六

何度も触れておりますので、今更ではありますが、獅子文六氏の小説は読むたびに着想の柔軟さに驚かされます。 本作も一風変わった登場人物たちがドタバタ喜劇を演じてくれる愉しい小説ですが…。 若いカップルの恋愛話が描かれると思いきや、実は、伴侶に先立…

剣客商売 十 春の嵐 池波正太郎

“剣客商売“としては初の長編となる本作…。 秋山大治郎の偽物が現れ、辻斬りを繰り返すことから、やがて本人に嫌疑の目が向けられ窮地に立たされていく…。息子の嫌疑を晴らすため、あるいは恩人に報いるため、小兵衛、弥吉、傘徳の奮闘が描かれます。 やっぱ…

むかしの味 池波正太郎

私が改めて言うまでもなく池波正太郎氏の“食“に纏わるエッセイは本当に素晴らしい…。 著作中でご本人も書いていますが、“食べ歩き”やお店の紹介本ではなく、氏の生活と思い出に確りと繋がったお店の話や料理の話が綴られています。 だからこそ、でしょうが、…