本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

蹴りたい背中 綿矢りさ

綿矢りささんの作品を“今になってやっと”初読みです。芥川賞受賞作であり、ベストセラーであり、あまりにも有名な作品。 読んで納得…十代後半にしてこの表現、文章力はその才に感服しました。 最初の数行から(多くの方が称賛していますが)素晴らしく印象的…

盤上の向日葵 柚月裕子

「佐方貞人」シリーズ数作を読み、その読み応え、面白さに大満足…新たに本作を手に取りました。 読者感想にもありましたが“砂の器”を彷彿とさせる設定で、犯人探しではなく、事件に至る背景と動機の真相に迫る過程が読むものを惹きつけます。文庫上下二巻650…

特選落語名人会(さん喬、菊之丞、白酒) 北とぴあ

北区王子の“北とぴあ”で開催された「特選落語名人会」へ行ってきました。 前回も同じこの「特選落語名人会」で、権太楼師匠、白酒師匠、白鳥師匠の落語を堪能したところ…3ヶ月ぶりの落語会になります。 gomahsango.hatenablog.com当日も、さん喬師匠、菊之…

ホテルローヤル 桜木紫乃

桜木紫乃さんの作品を初読みです。 直木賞受賞作である本作は、北国のとあるラブホテルを舞台に、そこに関わるさまざまな登場人物の物語が綴られる連作短編集です。 描かれるのは、経済的な、あるいは両親の離婚再婚といった身辺の事情から、世間的な幸せと…

鬼平犯科帳(十二)/真田騒動 恩田木工 池波正太郎

内容は全く異なる二作になりますが、続けて読みましたので、池波正太郎氏という括りで…。- 鬼平犯科帳(十二) 二十四巻まで続く「鬼平犯科帳」の折り返しです。 本巻では、“うさぎこと木村忠吾“はそこそこですが、代わって“おまさ“”五郎蔵”をはじめとする、…

【番外編】草津温泉散策

生まれて初めて草津温泉に行ってきました。 久しぶりの家族旅行でしたが、とても素晴らしい温泉地でした。 言葉は少なく、写真を中心に…。 運よく紅葉も美しい時期にあたりました。 有名な湯畑 夜はライトアップされます 西の河原公園 こちらもライトアップ…

マスカレード・ホテル 東野圭吾

東野圭吾さんの作品は、読みやすさすやどんでん返しの見事さも相まって、すっかりハマっていた時期がありました。 他の作家さんへ興味が移るに従ってあまり手にとらなくなっていたのですが…「ブックオフオンラインで送料無料にするため」というやや不純な動…

五目チャーハン 一寸亭

「旨いチャーハンが食べたいなあ」と思いまして、久しぶりに繰り出してみました。自宅からもほど近く、天気が良ければ散歩のついでに行ける場所…ということで、テレビでも紹介されていた谷中の“一寸亭”に伺いました。当日はあいにくの雨…最寄駅まで電車であ…

ロボッチイヌ/断髪女中  獅子文六

毎度のことなのですが、前回の更新からあっという間に2ヶ月半…。 最近、休日は努めてウォーキングに励む(年齢がら体重が気になるもので…)というような生活習慣に切り替えたところ、ブログ更新に充てる時間がなくなってしまいました。とはいえ、読書も旨い…

その男 池波正太郎

「その男」こと、杉虎之助の波乱に満ちた生涯を描いた大作…だと思います。 三巻からなるこの小説は、幕末から明治にかけての世の大変動を背景に、一人の少年が数奇な運命に導かれて、その激動に関わっていく様をその成長とともにたっぷりと描いてくれていま…

文豪の凄い語彙力 山口 謠司

ここのところ小説ばかり読んでいましたので、たまには新書でもと思って手に取ったのがこちらの一冊です…手に取ったら文庫でした(笑)。「あの言葉は実は○○の造語だった!」的な内容を期待しつつ…だったのですが…。 実際の内容は、文豪の小説中の表現(主と…

夜の国のクーパー 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎氏の作品を読むのは、本当に久しぶりです。 読書メーターの登録では2018年4月に“アイネクライネナハトムジーク“以来…。 氏の作品は、見事な伏線の回収、爽快な読後感が醍醐味と思います。 あの読後感を味わいたくて「また読みたい」となるのです…

特選落語名人会(権太楼・白鳥・白酒) 北とぴあ

本当に久しぶりの寄席・落語会…。 去年の11月に鈴本演芸場へ行って以来でしたから、9ヶ月ぶりということです。 あぁ、コロナ憎しというもので…。 緊急事態宣言下ではありましたが、運営会社のご努力とお客様の協力の賜物です。 座席は間隔を空け、お客様…

香味屋(根岸) スペシャル洋食弁当(B)

我が家からもほど近い場所にある、洋食の有名店“香味屋”。 お値段もそこそこ上品ですのでたまにしか行けません…前回が家族のお祝いで去年の8月でしたからほぼ、一年ぶりということになります。今回は緊急事態宣言が明けないので旅行へも行けない…せめて美味…

5月、6月、7月の読書

前回の更新から、気が付けば一月半も経過…。 今年は土日に用事が多くなった(くじに外れてというか当たってというかマンションの理事長をやることになりこれが忙しい)ことも影響があるのか、なかなか時間を割けませんでした。さて、5月、6月、7月の読書…

海 小川洋子

小川洋子氏の文体は、どこか冷たさというか、近づき難い印象を感じていました。 そんな印象は、文庫の巻末に掲載のインタビューの中で、インタビュアーの北村浩子氏が「どこか他の世界で書かれたものの翻訳を読んでいるのではないか、という錯覚を感じる…」…

雲霧仁左衛門 池波正太郎

池波正太郎氏の作品の読後感想に「人物造形が素晴らしい」と何度書いたことでしょうか。 本作も大盗賊“雲霧仁左衛門”の世界にすっかりと引き込まれていきます。 雲霧仁左衛門は限られた部下にしか素顔を明かさぬ謎に包まれた人物…これに立ち向かうのが、安倍…

ミックスフライ 七條(神田)

玉屋柳勢師匠のTwitterで知り、予てから行きたかった洋食店“七條”でランチをいただきました。 因みに師匠のTwitterは神田界隈の美味いもの情報がたくさん紹介されていて、とても楽しいものです(フォローさせていただいてます)…もちろん、落語も素晴らしい…

ギンギラ★落語ボーイ 三遊亭白鳥

前回、更新してからあっという間にひと月半経過…。 在宅勤務の比率が上がって読書時間が激減しました…どうやら自分は電車の中でしか読書の意欲が湧かないようです(トホホ)。さて、そんな中でも読んだのがこちら…三遊亭白鳥師匠の長編小説です! 2011年の初…

青が散る 宮本輝

本を好んで読むようになったのがここ10年くらいでして、、 それまでは、というと恥ずかしいくらい読書とは縁遠かったものですから、 学生時代にきっと読んでいるだろう、というような本をほとんど読んでおりません。本書もそのような一冊で、人生折り返し…

2月、3月、4月の読書まとめ

この3ヵ月は本当に忙しくて本を読んでやっとのことで感想書いて…という感じでした。 今後は少し落ち着く…といいのですが…。 3ヵ月で11冊…冊数はそこそこ読んだんですね、、- 2月 gomahsango.hatenablog.com gomahsango.hatenablog.com gomahsango.haten…

強運の持ち主 瀬尾まいこ

瀬尾まいこさんの作品は四作目の読書になります。 登場人物は、皆“いい人“で安心して読めます。たまに読むと、肩凝りよろしく、頭の中が凝っていたことがよく分かります。読後はそれが少し柔らいで…。 人と関わることが嫌で、占い師になった女性が主人公です…

獅子 池波正太郎

短編“錯乱“を読み、その余韻のまま手に取った一冊です。 “錯乱”は堀平五郎の視点に比重が置かれた描かれ方ですが、“獅子”は信濃の獅子こと真田信之の視点を中心にその大往生までが描かれます。 同じテーマで二回も愉しませてくれる、池波正太郎氏の腕前を堪…

錯乱 池波正太郎

直木賞受賞作の“錯乱”を含む五編が収められた短編集です。 “錯乱”は後に“獅子”として長編化され真田信之を描いたもの。 “刺客”も同じく真田家の騒動を描いて魅力的でした。 池波正太郎氏の描く真田信之は、後の“真田太平記“においても同様ですが、魅力あふれ…

青春怪談 獅子文六

何度も触れておりますので、今更ではありますが、獅子文六氏の小説は読むたびに着想の柔軟さに驚かされます。 本作も一風変わった登場人物たちがドタバタ喜劇を演じてくれる愉しい小説ですが…。 若いカップルの恋愛話が描かれると思いきや、実は、伴侶に先立…

剣客商売 十 春の嵐 池波正太郎

“剣客商売“としては初の長編となる本作…。 秋山大治郎の偽物が現れ、辻斬りを繰り返すことから、やがて本人に嫌疑の目が向けられ窮地に立たされていく…。息子の嫌疑を晴らすため、あるいは恩人に報いるため、小兵衛、弥吉、傘徳の奮闘が描かれます。 やっぱ…

むかしの味 池波正太郎

私が改めて言うまでもなく池波正太郎氏の“食“に纏わるエッセイは本当に素晴らしい…。 著作中でご本人も書いていますが、“食べ歩き”やお店の紹介本ではなく、氏の生活と思い出に確りと繋がったお店の話や料理の話が綴られています。 だからこそ、でしょうが、…

間抜けの構造 ビートたけし

前回の更新から、仕事が忙しくなったり、身内の不幸があったり、目が回るような日々を過ごしておりましたら、2ヶ月も経ってしまいました。その間、合間々々の読書がリラックス法といいましょうか、コツコツとは読んでおりましたので、読後の感想を書いて参…

カラフル 森絵都

書店に行くと“不朽の名作”としてPOPが立っているのをよく見かけます。 少年少女に向けて描かれた小説のようですが、人生折り返したようなおじさんが読むとどうなるか…。少し不安な気持ちで手に取った一冊です。(でも読みたかった!) 読み終えて納得しまし…

太陽の塔 森見登美彦

大好きな作家さん、森見登美彦氏のデビュー作だそうです。 氏の小説は本当に面白い…作品のほとんどに登場する「どうしようもない」大学生の物語はここに始まったのか!感想をくだくだと書く必要なし…ただただ、愉しみたい!太陽の塔 (新潮文庫)作者:登美彦, …