「応仁の乱」(著:呉座勇一)を読み、教科書では詳細まで立ち入らずに素通りしてきた史実(当然ながらの著者による一説ということですが)に触れることの面白さを知り、次の一冊ということで本書を手に取りました。
正直に申しあげると読み物として分かりにくい構成という感想…自分の知識が追いついていないのが原因だとは重々承知しつつなのですが…。
大海人皇子、大友皇子それぞれに付き従うことになった氏族たちについて応仁の乱の経緯とは関係ないところを延々と書かれていたり…読み続けることがしんどかった感ありです。
この壬申の乱により権力を掌握した天武天皇から“天皇”の呼称が使われるようになったことなど、なるほどと思わせる内容は豊富にあっただけに…読み物としては間延びしちゃってたかなあ…あくまで自分の知識不足がそう感じさせる原因だとは思うのですが…。
- 作者:遠山 美都男
- 発売日: 1996/03/25
- メディア: 新書