本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

対岸の彼女 角田光代

角田光代さんの小説はまだ三作目の読書となるのですが、作品ごとに記憶に残る「読み応え」に感心してしまいます。
本作は、結婚や子供(子育て)において、いわば対岸にある二人の女性が出会うことで隔たりが浮き彫りになっていく過程が描かれつつも、やがてはその二人が「あること」を軸に再び繋がっていくという話になります。物語、人物造形いずれもが秀逸なのでしょう…真実味を帯びて読むものに迫ってくるようです。