本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

鬼平犯科帳(十二)/真田騒動 恩田木工 池波正太郎

内容は全く異なる二作になりますが、続けて読みましたので、池波正太郎氏という括りで…。

- 鬼平犯科帳(十二)
二十四巻まで続く「鬼平犯科帳」の折り返しです。
本巻では、“うさぎこと木村忠吾“はそこそこですが、代わって“おまさ“”五郎蔵”をはじめとする、お馴染みの密偵たちの大活躍が描かれます。
あと十二巻、まだ十二巻…コツコツ読んでいきましょう(笑)。

- 真田騒動 恩田木工
「錯乱」に収録の短編「刺客」を取り込み、150頁の中編(といえばよいでしょうか)に昇華させた「真田騒動 -恩田木工-」が秀逸でした。主人公、恩田木工が若き家老から、やがて藩政を握る勝手掛へ登り詰め、不祥事に揺れた松代藩の再建を果たすまでの物語…読み応えありです。
他に四編収録されていますが、いずれも面白いの一言…池波正太郎氏の真田家への“思い“も感じられます。