ベストセラーにもなった「応仁の乱」を読んだのが、かれこれ1年半くらい前です。
とても面白かった(というより勉強になりました)ので、「たまには教科書的勉強になる本を読んでみよう」と本著を手に取りました。
日本史上の様々な出来事において教科書には書かれておらず、「これぞ新説・真実」と言われる諸説について紹介し、これを検証、批判するという趣旨の本です。テーマから面白そうで大いに期待して読みました❗️
期待に違わず、非常に面白く(前著に同じく勉強になりました)読ませていただきました。
ただし、本書のテーマである「教科書には書かれていない」という前提の教科書の知識がすっかり忘却の彼方…一応、日本史選択だったんですが…さらには、本著で批判される「新説、真実」を殆ど知らない…という二重苦での読書は非常に時間がかかりまして…ある意味、「家に居ましょう」というご時世ですから、ぴったりだったのかもとも思いますが…それにしても読み終えるまで大変だった❗️
様々な日本史上の出来事のプロセス(教科書的知識)が紹介され「新説」の批判に移るという構成のため、ボンヤリ教科書のキーワードだけ試験対策で覚えていた(今となっては忘れている)、「保元・平治の乱」然り、「建武の新政」然り、ああこういうことだったんだとシミジミ感じながら読み進めました。
有名な出来事ならまだしも、「観応の擾乱」なんてあったよねえ、で一体なんだっけ❓てな具合で殆どGoogle検索に頼りきりです。
「本能寺の変 431年目の真実」を読んでいたのですが、本著ではかなりのスペースを割いて批判がなされていたのも興味深く…私としては「431年目の真実」を読み目から鱗と深く感心して読んだものですが、本著を読むといやいやそうでもないぞと思い返したり…「本当の事実」は如何に…。
たまにはこういった新書を紐解くとのも楽しいものです❗️
- 作者:呉座 勇一
- 発売日: 2018/03/09
- メディア: 新書