小川洋子さんの作品は時々読みたくなり手に取ります。
本書は作品名から作者の作品世界に共通するテーマ“生と死”が前に出ています。
連作短篇形式が採られたもので、各作品が見事にリンクし、なんとも言えない読後感が残ります…スッキリではなく、かといってイヤな感触でもない…。
登場人物が多くそれらが結構複雑にリンクしていきますので「もう一回読まないと」全体像がよくわからないかもしれません。何度かページを遡りやっと読み終えた…という感じ。
とはいえ小川洋子さんの世界に浸り…またいつか再読したい…そう思います。
- 作者:小川 洋子
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: 文庫