本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

カラーでよみがえる 古今亭志ん生 (公開収録)

今年は、5代目 古今亭志ん生の没後五十年に当たるのだそうです。
さらには3代目 古今亭志ん朝の二十三回忌、先代 古今亭圓菊の十三回忌、先代 金原亭馬生の没後四十年(昨年)も重なる一門の節目の年ということです。
7月に発表された五街道雲助人間国宝認定も加わって、話題性も高まりました。

そのような背景からNHK「カラーでよみがえる 古今亭志ん生という番組が企画されたのでしょう…その公開収録へ行ってきました!

会場は、川口市の「SKIPシティ」…会場にはパネルの展示もあり期待が高まります。


こんな感じでモノクロをカラー化できるんですね。凄い、、

会場に入るとロビーのベンチなどに古今亭菊之丞がちょこんと座っておられたり、金原亭世之介杏寿さんの師弟が歩いていたり…古今亭一門の方にお会いできて得した気分です(桃月庵白酒師はいなかった…残念🥺)

当日は二部構成で、第一部がNHKラジオ第一放送の「真打ち競演」、第二部がNHK Eテレの「カラーでよみがえる 古今亭志ん生」の番組収録です。

第一部は「真打ち競演」
開口一番は金原亭小駒さん。
先代馬生師の孫になるんだそうです。若々しく「元犬」を…「志ん生、馬生、志ん朝」のお身内というだけで大変そうですが…頑張ってください!

その後、公開収録が始まり司会の牛田茉友アナウンサーが登場されます。
「真打ち競演!と申し上げますので拍手を願います」…と「拍手の練習」から始まりまして…結構、興味深いものです。

遂に師匠の口演が始まります…
トップバッターは文菊師。演目は「巌流島」
マクラはいつもの「自分から滲み出る“品”がジャマで落語が演りにくい」系で始まり、登場人物がたくさん出てくる噺をキレよく演じられ…やっぱり文菊師の噺は面白いなあと感心しきり…。

そして人間国宝雲助師のご登場です!演目は「お直し」
雲助師の口演を聴くのは初めて…自分の不明が恥ずかしくなるくらい…素晴らしい!
芸の素晴らしさはこの上なく…またマクラや後のトークショーでの語り口は、飄々としていて素敵な噺家さんだなあと感じます。さん喬師と同年代、「真打ち試験」同期でいらっしゃるとも別の機会に知りました。
これからは寄席や落語会で追いかけなくては…白酒師との親子会なんてないかな…人間国宝だしチケットとれないか…とか思いが膨らみます。

第二部は「カラーでよみがえる 古今亭志ん生
過去のNHKの収録映像はもちろんモノクロなのですがAIの技術を利用して“カラー化”したのだそう。
客席から何から、志ん生師の顔のアップさえカラー化(当たり前)されていて、トークショー出演の文菊師から、「モノクロ映像は見たことあるが、カラー化すると顔の表情がリアルにわかる。これは「別物だ」」という感想がもたらされます。「色がついた」ことを超える何かがあるようです。

演目は「風呂敷」志ん生師の得意演目の一つなんだそうです。ちょっと高い声質、早口でまくしたてる語り口で映像中のお客さんとともに会場のお客さんの大きな笑いも誘っていました。雲助師からは「志ん生師のフラ(滲み出る可笑しさみたいなもの?)も楽しんでください!」とも…。

その後のトークショーは、文菊師を進行役に、雲助師と池波志乃さんが登場されます。
志ん生師と交流のあった方々が写るモノクロ写真をカラー化したものを題材に孫弟子とお孫さんになるお二人の昔話が本当に面白く興味深いものばかりでした。

ラジオは9月16日(土)、テレビは17日(日)の放送なのだそうです。
しっかり復習しなくては!!