1942年から1944年まで「主婦之友」に連載とあります。
戦時色が濃くなり決して明るいばかりの世相ではないはずなのに、こんなにユーモアに溢れてあたたかい小説を書いたことに感服します🤔
隠居中のおばあさんが、子、孫の様々な難題を解決に導いていきます。時に、息子を厳しい言葉で叱咤激励します。
今の時代では「叱咤激励」できる人って少ないような気がしますよね。ややもすると「…ハラスメント」になりかねませんから…。
愛情溢れ、愛情ゆえに厳しい言葉も投げかける…引き受けた難題はしっかりと解決する…何とも頼もしい存在です。
世相を反映せざるを得ないためか、物語の終わり方は、どこか物寂しく、だけれども希望を持って…。
やっぱり獅子文六さんは素晴らしい‼️
- 作者: 獅子文六
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/08/07
- メディア: 文庫
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