久しぶりに藤沢周平さんの作品を手に取りました。
私の母が同氏の文庫本を沢山持っていたのを譲り受け、そのまま積読本になっていたものが多く(次々新しい本を買ってしまうもので…)この本もそんな積読本の一冊…。
「竹光始末」をはじめとする6篇からなる短編集です。
時代小説に関しては、最近は池波正太郎さんの作品を読むことがとても多いのですが、藤沢周平さんの作品はそれはそれでとても味わい深い…どの作家さんにも、それぞれの「世界」があるんだなあと思います。作中に“海坂藩”の文字が出てくると「藤沢周平の世界だ」としみじみ思います。
本書では、「竹光始末」と「冬の終わりに」が印象的…物語自体は厳しい展開なのですが、どこかほっとさせる結末を見せてくれます。
また近いうちに、もう一冊読みたいものです。
- 作者:周平, 藤沢
- 発売日: 1981/11/27
- メディア: 文庫