「蜂蜜と遠雷」を読んだのが2年半前でした。
本作の帯に「また彼らに、会える。」…文庫化を待ち切れず単行本を手にした次第です。
恩田陸さんから映画化記念のプレゼントと言えるでしょうか。
「蜂蜜と遠雷」の単行本は2段詰めの400頁超というボリュームでがっつり読ませてくれましたが、本作はそれと比べると軽めです。ゆったりとした気持ちで作中の彼らとの再会を楽しめたという印象…。
収められた6編はいずれも味わい深く、ラストの2編「鈴蘭と階段」「伝説と予感」はドラマチックな展開で「蜂蜜と遠雷」世界に再び浸ることができます。
「蜂蜜と遠雷」では脇役を演じていた奏を主人公とした「鈴蘭と階段」が特によかったかなあ。