本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

続 横道世之介 吉田修一

日頃、読書は文庫本中心なのですが、本作「続 横道世之介」は文庫化を待ちきれず単行本を購入しました。
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再会した横道世之介は期待(?)に違わず大学で留年…そのため就職活動では売り手市場が暗転、結果的には見事にフリーターになっていました。卒業が92年から93年にずれ込んだ…そんな時期でしょうか。私もほぼ同世代なのであの頃を思い出すことしきりです。
本作では、世之介以外の登場人物は前作からほぼ入れ替わり…祥子さんとのその後なども読みたかったなあ…大学時代からの友人コモロン、鮨職人を目指す浜ちゃん、美しき子持ちの桜子とその息子亮太を中心に、大学卒業後1年経過の4月からの1年間の物語が紡がれていきます。
前作では、登場人物、エピソードともに盛り沢山だった記憶がありますが、本作ではコモロン、浜ちゃん、桜子、亮太を中心に物語がゆったりと進む印象…物語後半で世之介が有名写真家に出会い弟子入り(?)、ついに写真家への道を歩みだすのかと思いきや物語はそこまでとなります…もう少し先まで読みたかったなあ。さらなる続編を熱望します‼

続 横道世之介

続 横道世之介