本と落語と旨いもの‥まあさんの東京街歩き日記

本と落語と旨いもの‥日々趣味にまつわることを書きたいと思います。ブログの素人もいいところ、暖かく見守っていただければありがたいです。趣味が共通の方との情報交換もできればなあと思っています。

ツナグ 辻村深月

一生に一度だけ死者との再会を叶えることができる人=「使者(ツナグ)」を軸にさまざまな過去や想いを抱えた人々を連作の形で描きだす長編小説…文庫本の背表紙にはそのように紹介されており、期待して本書を手に取りました。
全体としてとても面白い小説でした…ただ、読み方が難しいですね…ついつい自分の経験や知識に照らして読んでしまうので、50代や30代の男性の描写が頭の中で像を結びませんでした。とはいえ、作者はちゃんと「ツナグ」本人の物語も描いて、すっきりとした読後感を与えてくれます。